価格・走行距離だけで購入していませんか?
中古車を購入する時に何を最重要視していますか?「価格が安い事」「事故車でない事」「低走行車である事」「記録簿付である事」…などなど人それぞれです。特に今は雑誌などの影響で、「1オーナー、低走行、記録簿付」が良品質、極上車みたいな感覚がありますが、果たしてそれが本当でしょうか?
また、中古車を価格・走行距離だけで選ぶのが、最善な方法なのでしょうか?
例えば、「5年落ちの1オーナー車で走行が極端に少ない車」などありますが、中身を見てみれば、いわゆる「お買い物車」のように、乗るのは週末だけで、エンジンをかけても温まる前には目的地についてしまい、すぐエンジンを止める、往復で30分も乗っていない、オイル交換も年1回やるかやらないかのように、動いている時間よりも止まっている時間の方が多い車はどうでしょう?
そのせいで走行距離が少ないのに、マフラーには水分が溜まり、エンジン内は、スラッジ・カーボンが付着し、ブッシュ類はひび割れ状態、高速に乗ったら思うように吹け上がらない…なんて車も沢山あります。車は乗るために造られたものです。街のり走行が多くなってしまうのはしょうがないですが、月に1・2回は、高速道路にでも乗って、エンジンを高回転まで回してあげたいものです。車も人間と一緒で、ストレスが溜まります。
1年間に1万キロ前後走っている車の方が調子が良いものです。そう考えると、10年落ちで10万キロは当たり前なのです。実際に当店のお客様でも、走行距離が10万キロ、15万キロでも本当に調子よく乗っている方が多くいらっしゃいます。ただ、このようなオーナー様は、定期的に点検整備を必ずおこなっております。買ってから乗りっぱなしでは、突然大きな故障がでる原因となり、輸入車でのカーライフが台無しになってしまいます。
欧州では、日本の道路環境とは全く違いますので、年間に走行距離が5~6万キロなんて当たり前だそうです。
それだけきちんとメンテナンスを行えば、国産車とは比にならない耐久性が欧米車にはあるのです。
中古車を購入する時に、気に入った車がありましたら、スペックだけでその車の良し悪しを決めるのではなく、実際に見て乗ってみて、気に入れば販売店に「どこまできちんと納車整備を行うのか」を聞いて見てください。
「1オーナーではない、低走行ではない、全ての記録簿があるわけでもない」という車でも、程度が良い中古車は沢山あります。
また、人は物を買うときに先ず最初に価格に目がいってしまうものです。同じような車が何台かあったとして、必ず先に安い物件に魅力を感じてしまうものです。しかし、特に中古車と言うものは、必ず適切な「相場」があります。相場よりもはるかに安い中古車には、安いなりの「理由」があり、理由があるから「激安車」なのです。
予算を最重視したために、肝心な中身がぼろぼろで購入後は、車両金額以上に修理代がかかる…なんて事のないように気をつけてください。